ABL

ABLとは

Asset(=資産)Based(=に基づく)Lending(=貸出)

MEMO
ABL=流動資産を担保として融資すること

具体例

会社が融資を受ける場合

担保の対象 担保する方法
会社の建物と敷地 不動産登記
役員個人の資産 連帯保証
在庫品 動産譲渡担保
売掛金 債権譲渡担保

表においてABLに該当するのは、動産譲渡担保と債権譲渡担保。

表において金融機関が伝統的に行ってきたものは、不動産登記や連帯保証(個人保証)。

不動産登記と個人保証の欠点

  • 不動産を保有していないと物的担保がない
  • 個人の保証人に対し過度な負担を強いる可能性がある

注意
2020年4月1日から事業用融資において第3者が保証人になる場合、公証人による保証意思確認手続が必要

ABLに適した担保物

債権の場合⇒金銭債権(債務者により評価が左右される)

動産の場合⇒評価・管理・換価が容易なもの

ABLの真髄

ABLを利用する場合、債務者は担保物(担保に入れている債権や動産)の在庫状況を債権者に定期的に報告する。

債権者はその報告書と債務者の入金・残高状況を併せて確認することにより、債務者の財務状況を早期かつ適切に把握できる。

動産譲渡登記動産譲渡登記債権譲渡登記債権譲渡登記