業務支援ソフト概要
司法書士の書類作成、申請手続きをサポートするパソコンのソフト。
- 権
- サムポローニア
- 司法くん
- 2in1
- Plazon
業務支援ソフト(以下、ソフト)を途中で変更すると大変な手間なので最初に入れたソフトをずっと使い続ける事務所が多いと思います。
他事務所で使わせてもらうことがない限り、他のソフトと比べようがないので途中で変更するのは考えづらい。
業務支援ソフトのメリット
不動産登記業務におけるメリットです。
以下の記載のメリットがないソフトもあり。
登記情報の扱い
ソフトを利用すると登記情報の内容をソフトに読み込めます。
例えば物件の情報や登記名義人の情報です。
取り込んだ情報はそのままワード書類に反映できるので、いちいち物件の情報等をワードに打ち込む必要がありません。(手で打ち込むとミスがでます。)
ドットプリンタと組み合わせて使用すれば作業効率が大幅に上がります。
また、登記情報はソフト上に保管されるので別途ファイルに保存する必要はありません。
登記事項証明書請求
登記が完了した後、登記事項証明書を取得することがあります。
申請は法務局の窓口で申請(手書き)するか、登記ねっとでオンライン申請しますが、その際は請求する不動産の情報を記入しないといけません。
ソフトがあればその作業がなくなります。
例えば抵当権設定登記の書面申請の場合の流れ。
オンライン請求の場合はより簡略化される
請求書の作成
請求書を作成する機能と書類を作成する機能がリンクされているので、簡単に請求書の内訳欄が記入できます。
また、端数調整や源泉徴収額計算が自動でできます。
端数調整や源泉徴収額及び消費税の計算は煩雑です。
業務支援ソフトのデメリット
費用がかかる。これに尽きます。
開業時はすぐに依頼が来るかわからない状況でソフトを導入するのはためらいます。
個人的には1日1件申請を出すくらいの仕事があれば導入る価値はあるかと思います。
また、増員を検討していれば、まずは先にソフトを導入し、業務効率の改善を図るべきです。
業務支援ソフトの比較
総説
結局のところ好みです。筆者が使いにくいと感じたソフトを他人が使いやすいといっていたことがあります。
また、基本的に高ければ高いほど便利な機能が多く付いています。
ただ、そこまで要らないと思う機能もあります。
下記に個人的な感想を記入します。
- 筆者が使用した時点での感想です。
- 不動産登記メインが前提。
- オンライン申請100%が前提。
- 各々使用期間が違うので、平等な条件で評価できていません。
司法くん
長所
- 安い。
- 数人規模の事務所ならこれで十分。
- 押印書類のひな型をいじり易い。
- 請求書が作成し易い。
短所
- オンラインで連件申請する時に添付する紙(押印する紙や印紙貼る紙)を1枚1枚クリックして、印刷しないといけない。
- オンライン申請時の、PDFを添付する工程に手間がかかる。
- 事件管理がしにくい
ホームページ上で料金について明確に記載している。
権
長所
- 便利な機能が多数有。
- オンライン申請時の、PDFを添付する工程が楽。
- オンラインで連件申請する時に添付する紙(押印する紙や印紙貼る紙)を1クリックで印刷できる。
- 事件ごとにBOXのようなものがあり、事件管理がし易い。
- 受付票が簡単に作成できる。
短所
- 入力方法が煩雑。
- 書面申請が前提にソフトが作られている印象有。
- 便利な機能がある分、操作が複雑(PC苦手な補助者には難しいかも)。
ホームページに料金の記載がない!(2021.04.10時点)
サムポローニア
長所
- 経理機能付き。
- 運営会社の規模がでかい。
短所
- 3年目以降の金額が不明だった(積極的に教えてくれなかった)。
- 請求書が作りにくい(報酬算定)。
- 押印書類が作りにくい。
Plazon
使用歴無し
2in1
長所
- オンライン申請時の、PDFを添付する工程が楽。
- 事件ごとにBOXのようなものがあり、事件管理がし易い。
- 連件申請が楽。
- オンラインで連件申請する時に添付する紙(押印する紙や印紙貼る紙)を1クリックで印刷できる。
短所
- 商業登記が使いにくい(商業登記業務が多ければやめたほうがよい)。
- 若干操作が難しい。
ホームページに料金の記載がない!(2021.04.10時点)
まとめ
そもそもホームページに料金プランが載っていないので、比較のしようがない。
問合せさせて囲い込んで契約までもっていく作戦としか思えない。