憲法の特徴(憲法1)

分類

意味による分類

形式的意味の憲法

「憲法」と名の付く文章

中身は関係なし

実質的意味の憲法

国家統治の基本を定めた法

文章の形でなくてもよい

固有の意味の憲法

国家統治の基本を定めた法

※実質的意味の憲法と内容は同じだが、立憲的意味の憲法を説明するうえで必要な概念

立憲的意味の憲法

国家権力から国民の権利・自由を守るための憲法

「固有の意味の憲法」の一部

形式による分類

成文憲法

文章としての形がある憲法

不文憲法

文章としての形がない憲法

性質による分類

軟性憲法

改正手続きが通常の立法の手続きと同じ憲法

硬性憲法

改正手続きが通常の立法の手続きより厳格な(手続きを要求する)憲法

制定主体による分類

欽定憲法

君主よって制定された憲法

民定憲法

国民によって制定された憲法

協約憲法

君主と国民の合意によって制定された憲法

特質

自由の基礎法

国民の自由を保証するのが憲法の目的

憲法では統治機構について定めているが、それは自由を保証するための手段である

自然権思想に基づくもの

制限規範性

国民の自由を侵害するのは国家権力である(ことが多い)

そこで憲法で国家権力を縛ることで自由を保証する

これが憲法が制限規範であるという意味

最高法規性

形式的最高法規性

憲法に違反する条約・法律・命令・条例は無効

MEMO
憲法>条約>法律>命令>条例

実質的最高法規性

憲法が自由の基礎法であり、そのために制限規範性を有しているならば、憲法に最高法規性が必要である

法律や命令などによって不当に国民の自由を侵害する恐れがあっても、最高法規性がある憲法がそれらを否定すれば国民の自由が保障されるから

補足

ロックの自然権思想

  1. 人は生まれて当然に自由かつ平等で、自然権を有している
    自然権の中身は生命・自由・財産に対する権利
  2. 自然権をより実効的にするために、人々は契約をして政府を作る(社会契約説)
  3. 政府が自然権を不当に侵害する場合は人は抵抗権を有する

法の支配

意義

権力を法で制限して国民の権利・自由を保障する理論

内容

  1. 憲法の最高法規性
  2. 人権保障
  3. 適正手続きの保障
  4. 裁判所の役割(違憲立法審査権)

法治主義

法によって権力を制限する理論

法の支配と似ているが、内容は異なる

MEMO
議会が作る法律に従え!

比較

  法の支配 法治主義
法の内容 合理的 問わない
拘束対象  すべての国家権力 行政権と司法権
民主主義との関係 民主主義が前提 民主主義でなくてもよい